Apple Musicはちょっとアレだけど、Spotifyはしっくりきた、という話
以前書いた記事でApple Musicがイマイチだったと書き、その後わざわざ音楽を聴くようにiPodを購入して、今時iPhoneとの2台持ちをしていたのですが、最近はSpotifyを聴くようになりました。
Spotifyを試す前はサブスクリプションの音楽サービスに苦手意識が有ると思っていたけど、どうもApple Musicが駄目だっただけのようです。
サブスクリプションに興味があって、悩んでいる人も多いと思うので、なぜSpotifyが良いのかを書きたいと思います。
そもそも自分はどんな曲を聴くのか
向き不向きを明確にするためにもまずは自分のことを。基本的になんでも聴きますが、クラブミュージックが比較的多い。ロックや、クラシックからノイズまでいろいろ。
J-POPは殆ど聴かない。EXILEとか西野カナあたりは苦手。
Apple Musicについて
少し前に3ヵ月トライアルをしただけですが、「売り場面積だけは大きいのでなんでもあるCD屋さん。地方の大きいスーパーにありそう」という印象です。
iTunesがイマイチなのでは?
そもそもApple Music導入後のiTunesが非常に使いづらくなってしまい、変に触りたくないというのがあります。ごちゃごちゃしていて、目的の曲にたどり着けない印象が強いです。
Apple Musicはクールな曲よりポピュラーな曲がピックアップされる
Apple MusicはPhone標準の音楽アプリサービスということもあって、『とりあえずApple Music』という人も多いのか、ポピュラーな曲がピックアップされる印象です。
Apple Musicのトップに表示されることも多くて、それはチャートだから当然だけど、「このサービス、センス悪いな」と思ってしまうし、自分の好きなものを探すために興味のないものを避ける、というプロセスにしんどさを覚えます。
画像はこの記事を書いているタイミングでの『今日のトップヒット』プレイリストです。トップ2つはドラマの主題歌ですね。あとは言わずもがな、西野カナ。
プレイリストもしっくりこない
プレイリストも色々用意されているものの、なかなかしっくりくるものはなくて、「どれも微妙」です。
Appleの提供するプレイリストは、特に新しい発見がない。例えば「ブルーな気分」とか「パーティープレイリスト」なんてのは、テレビの特集やヴィレヴァンで売ってそうなコンピと同じく、大衆的すぎます。
キュレーターとして色々メディアが入ってるみたいだけど、紙面との連動企画も多く、それだけでは何のプレイリストなのかわからないし、どれも「『音楽好きの人に向けた企画』のプレイリスト」で、「音楽好きのためのプレイリスト」ではない。
結局検索するしかない
ようするに、自分で検索するしか聴けないのです。案の定検索したら、検索結果0件とかで「これだけ微妙だから検索しているのに、無いのか……」という印象です。
Spotify
今は課金しています。例えるなら、「ちゃんとしたセレクターがいて、音楽好きに支持されるミュージックショップ。渋谷あたりにありそう」というかんじ。
比較的音楽好きが多い
Spotifyを知っている時点である程度セグメントされるので、Apple Musicほどのポピュラーさが出ないのが良いです。
日本のトップチャートを見ても、海外勢が殆どを占めて、そこにCorneliusやtofubeatsあたりが食い込んで来ている、という感じ。Apple Musicと全然違う世界です。
これで「日本の曲が全然ない!」と思うのであれば、Apple Musicのほうが良いでしょう。
プレイリストの品質が高い
トップチャートでも「再生数」と「SNSの話題数」の2パターンが有るし、『クラブミュージックの歴史を辿ったプレイリスト』では「わかっているな!」と思える選曲でした。ちゃんと正しく選曲されているプレイリストが多い印象です。
夏フェスのプレイリストはフェス毎に分かれていて、追加出演者が発表されたら随時追加されているし、アーティスト本人が選んだ「最近DJでプレイしている曲」や、SNOOZERやSpincoasterなどの音楽イベントやメディアが選んだApple Musicほどマスすぎない、プレイリストを聴けるのもよいです。
あと、自分でプレイリストをつくって公開したり、他人のプレイリストをフォローできるのも良いかなと。たぶんApple Musicでもできるんだろうけど、Spotifyの方が使いやすそうです。
Spotify Connectが便利
再生の出力先を切り替えられるSpotify Connectが便利です。iPhoneで聴いている曲を、Fire TVやPS4に飛ばせる。音声をそのまま伝達するのでなく、Fire TV側のアプリが立ち上がって再生されるので、スムーズに切り替えられて便利でした。
Spotify Connect対応スピーカーというのもあるそうなので、導入してみたいなと思っています。
どちらも試してみたらよい
Apple Musicは3ヵ月トライアルできるし、Spotifyはフリープランも有るので、どちらも試してみると良いと思います。それぞれのサービスに対してCD屋の例えを出したけど、Apple Musicはメジャー志向(オリコンやランク王国)、Spotifyはインディー志向(ロキノンやSNOOZERのような)という印象です。
iPhone7もMacも、一般的なイヤフォンをBluetoothに変換できるレシーバーを使って聴いています。Spotify Connectは出力先の切り替えも簡単だし、手元のiPodにもつなげるし、一台持ってると便利です。