『GraphersRock SUBSTANCE』
GraphersRockのアートブックを買った。
でんぱ組.incやtofubeats、Monnbugなどのアートワークを手掛けるGrapheresRockの画集。ホントは中身見せたいぐらいなんだけど、自重する(当然)
アートワーク、時代を横断している要素があってとても好き。最新のネットレーベル・ネ申カルチャー的な要素も感じるけど、バックグラウンドに、90年台のハイパーな要素も感じる。WIREDというよりDIGITAL BOYというか…。
DTP、様々なオブジェクトが様々な配置をされている。調和を取るために配置されているのもあれば、むしろカットアップして配置することで、調和を生み出しているという側面もあるのかも。
好きなグラフィックとかアートワークってあるけど、あまり広く触れていないから言葉を持っていない。誰か文脈たどって教えて欲しいです。…謎の勢いで語られる宇川直宏の「きゃりーぱみゅぱみゅ論」で触れられているグラフィックデザインの歴史は面白かった。
ナタリー – [Super Power Push] きゃりーぱみゅぱみゅ「なんだこれくしょん」特集 宇川直宏が語るきゃりーぱみゅぱみゅ壱卍(万字)!!!!!!! (4/7)
きゃりー
さかのぼれば僕は90年代のDTP第一世代なんです。要するに先人や師匠など、お手本を示してくれる存在が皆無の状態で、コンピュータを使ったグラフィックデザインとはなんだ?と、英語のマニュアルと格闘しながら実験した世代。だからこそ横尾忠則さんや田名網敬一さんのような、まだグラフィックデザインという言葉が輸入された時代の、60年代の巨匠たちにシンパシーを感じ、隔世遺伝的な世界感を自然と醸し出してしまう。つまり彼らは“デザインとはなんだ?”を探求していった世代。要するにデザイン第一世代もDTP第一世代も、まったく何もない荒野に息吹を吹き込まないといけないので、簡略化や余白を考える術もない。足し算のデザインです。あとやっぱり1994年にPhotoshopにレイヤー機能が追加されたことは重要で、サンプリングしてレイヤーを重ねていくっていう行為は、それ自体がつまり初めて脱着可能な衣服を無限に手に入れたような、もしくは原宿のショップごと買い取ったような着替え放題な世界の到来で、ようやく“つけま”もつけられるし“ファッションモンスター”にも化けられる、僕らにとっての“ぱみゅぱみゅレボリューション”の到来だったわけです。
イベント「山」で配給されたうまい棒、すごいかっこいい。
これが「山」で配給されるうまい棒だ。 http://t.co/Ocmd1F1T4H
— GraphersRock (@Tamio) December 15, 2013
MdNの連載。90年代。
岩屋民穂 MdN連載「Hyper 90’s」第1回 – A/M | news
hyper90s
好きなのは、tofubeatsの「Don’t Stop The Music」のアートワーク。
tofubeats 1stシングル「Don’t Stop The Music」、森高千里、の子ら参加 – KAI-YOU.net
don’tstopthemusic
この作品全て(Feat森高千里だったり、90年台生まれのイラストレーターMEMOの絵だったり)の調和が魅力的。
ドントストップミュージックのジャケのMEMO絵背景のグラフィック、あれ実は「ゆらぎ」みたいなものを注入したくて、微妙に左右対称ズラしてる。
— GraphersRock (@Tamio) December 1, 2013
実はそんなのも手がけていたのね、というのもあるので、ちょっとでも興味ある人は是非インターネットを通じて、購入して、手にとって、触れてほしい。
ご本人にコメントいただきました。
たまたま自分の作品集の書評を書いてくれてる人がいたのだけど、自分の作品のこと凄く言い当てられていて、ちょっと感動した。DIGITAL BOYは僕のバイブルです。 http://t.co/OUvt4F4q7X
— GraphersRock (@Tamio) April 9, 2014
@Tamio おお!デジタルボーイ感に気がついてる人いるの凄い
— sou ootsuki (@souootsuki) April 9, 2014
@souootsuki すげー考察力だなとビビりました
— GraphersRock (@Tamio) April 9, 2014
このように言って頂けて、本当に光栄です。
はいぱーりある。